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物件選びのコツ No.2「普通、この国に行く??」

海外不動産で普通に考える

その国や地域選び版です。

ちょっと「経済学者気取りかよ」と言う文書になりますが、零細中小の親父が居酒屋で経済論を語るくだりだと思ってお読みください。


普通に考えれば今後の成長は今までの様には見込めない国に投下してしまう。

平均年種1万ドルの壁に達した国は、確かに壁到達までの伸び、所謂今に至る過程は目を見張るものがありますが、今後その壁を突破できるか否か(たいてい跳ね返されます)、超えても長らく踊り場で足踏みしてますよね?と言うマレーシア的な展開が常なのに、そこに投下してしまう。


詳細には2006年にトーマスフリードマンが著した「フラット化する世界」を参照願いたいのですが、インターネットをはじめとする情報化が進み、グローバルな自由競争に世界の経済が舵を切られた場合、水は低いところを求めるがごとく、労働市場≒低付加な生産作業は基礎的賃金が低い低所得国に流動体の如く流れて行きます。


途上国が農業から繊維工業に進み、軽工業、重工業、精密機器工業へ進んだ後、サービス業務に於いて世界を席巻するサービス展開を目指すのが、途上国国家のわかりやすい満点な目標でしょうか。


日本が作ったその流れを、アジアの各国は追い、マレーシアのマハティールはまさに「ルックイースト(日本を見習い真似ろ)」と言う政策で中進国まで辿り着きました。

現在のマレーシアの国民平均年収は15,000USD程度でしょうか。月収で1300USDを超えるあたり。 長らく後術する「1万ドルの壁」で足踏みをしてましたが、足踏みながらもそこまで達しました。

ただ、私はそこまで、もしまだ伸びても知れていると予測しています。

何故か?

その人件費で製造工場を担うには少し厳しいから、製造するという経済行為がマレーシアに入って来ない、そして、逃げて行く、マレーシア企業もインドネシアやベトナムに工場を出してしまうでしょう。


そう、水は低いとこをになにをやっても流れてしまうようにです。

それをもって、「年収1万ドルの壁」と言う言葉が生まれました。

世界の産業ローテーションは、その国の平均年収が1万ドルを境に他国に移り、結果年収1万ドルを超えてその上に突き抜けて行くのは経済物理的にかなり難しい、曰くその閾値である壁が概ね年収1万ドルと言われ始めました。


なるほどですねぇ。 2006年、私はこの本を読んで、その後の国際投資挙動はこの思考をベースに考える様になりました。

その頃検討し取っていたリサーチは、中国、ネクスト11国(バングラディシュ等)、フィリピン、カンボジアの投資検討でした。

その中で、外国人が正規に不動産を保有できた国から買ってきた感じでしょうか。



もう一つ 経済成長と人口動態のリンクを見誤る。

*注 リンクしていないと言う学説も少数ですがあります

日本経済新聞(1月10日朝刊)

生産労働人口の過小タイミングは割と高率でバブルの発生を生みます。日本然り、中国然り、韓国然り。

消費も清算も拡大していく前提で国家運営も経済も動いている中で、生産労働人口の頭打ちと減少を迎えるタイミングは、そのギャップが過剰投資と置き換わります。

過剰に投資された資本は主に金融や資産バブルを生み、実態価値と織り込み価値のせめぎあいで実態以上の値を主には資産に対してたたき出します。

これが、バブルの一因だと私個人は考えています。

一応参照物件を出すなら、マンキューです。

かなり読み切るのに根性要りますが、根性に自信があればどうぞ。 因みに私は途中から飛ばし読みですので飛ばし読み理解です。


「○○国が熱い!」かもしれませんが、それ天井で、落ちてくナイフをこれから掴みに行ってるかもしれません。

ただ、やっぱこれ見るとフィリピンは輝いた指数持ってるんだよなぁ。。。短期且つ人民元バブルで過剰評価された近年相場に問題があり、今プレビルドを買うべきではないって事に尽きると私は思ってますケド。


上記は=で不動産投資が終わってる国とは言いませんが、少なくともマクロ的に今後、大きく国民1人当たりのGDPが今までの様には伸びない公算が高い国、即ちASEANで言うとマレーシアやタイ。 この国で不動産投資しても、まだ国民1人当たりのGDPが伸びる余地を残している国に比して、「相場」は上がりにくい事は察することが出来ますよね。


各国の資本の価値、言い換えれば各国の不動産の価値は、その国の経済状況によって計られる余地が大きいです。 その国の頑張りとともに、地政学的に許容を受けてその国の産業も経済も発展していれば、その国の資本=不動産価値も上がりやすいです。

逆は逆でほぼ然りです。


何も、「自由にどこを選んでもいいのに、その国に行く?」と言う国がASEANにはいくつかあります。


ただしかし、海外不動産好きな人は、その国が好きだからその国に物件を買うという動機もありますし、実需で移住含みで買う場合もあります。

私も、タイに2物件持ってます。

値上がりも賃貸リターンもさほど期待してませんが、だって、タイが好きなんですもん。

その物件があるからタイに行くと言うきっかけも欲しいし、それはそれで良いかなと。


マレーシアだってフィリピンだって、良いところですよ。

逆に私はベトナム不動産好きですけど、観光とか旅で考えるとイマイチ魅力薄いんですよね(笑) だから、極力行かずに物件売買や管理をしようとしてます。


「その国、行きます?」と言うのは、あくまでもお金を増やすための目的であれば、「その国を選びますか?」と言う意味になります。


次号、「普通にシンプルに考えると、摩訶不思議なインテリ層の思考」に続きます。


by soyano

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